日本初の即席スープ
萬有栄養のスープの歴史は、航空糧食固形スープの研究からはじまりました。
1938年に陸軍航空技術研究所に入り、航空糧食の研究を行っていた岩垂荘二。そのひとつに固形スープの研究がありました。当時の日本人にとって、スープは病人が飲む疲労回復剤としての役割が大きく、飛行士のための機能性食品として固形スープが研究対象となっていたのです。
荘二は、この研究を通して粉末醤油、チキンエキスの油脂、ビーフエキスの油脂などを混ぜて圧縮したキューブ型のスープを開発。それは大量に製造されて戦地に送られました。
終戦後、萬有栄養を創業した荘二は1951年に日本で初の即席スープとなるキューブタイプの固形スープ「ボニー・ブイヨン」を発売。愛らしい響きの「ボニー」は、その頃に荘二が好きだった映画に出てくる子役の名前が由来となっています
1980年、荘二は日本スープ協会を立ち上げて初代会長に就任しました。コンソメ・ブイヨンの研究はそのあとも続き、1980年に素材の旨味にこだわった風味豊かな「ほんスープ」を、2014年には「ボニー・ブイヨン」をベースに改良を重ねた「 Merry's kitchen ブイヨン」の販売をスタートさせました。
長年にわたり選ばれている給食用コンソメ
萬有栄養では、半世紀以上積み重ねてきた知見をいかして「ほんスープ」をベースにした給食用のコンソメを作っています。このコンソメは、数十年にわたり、さまざまな地域の小・中学校の給食で使っていただいています。これからの未来をつくっていく児童・生徒のみなさんの給食に、私たちが作るコンソメが使われていることは作り手としてうれしく、誇りに思っています。
遊び心もたっぷりの「ほんスープ」
「ほんスープ」は、一番人気のチキンをはじめ、ビーフ、ホタテ、オニオンの4種類を揃えています。それぞれエキスの配合量にこだわりました。料理に深みやコクを出しながら食材の味を引き出す、縁の下の力持ちのような存在です。
また、「ほんスープ」の文字が顔になっているパッケージは愛らしく、4種類が集まると井戸端会議をしているよう。そんな遊び心も「ほんスープ」に込められています。
いつもの料理に+αでコクがアップ!
ほんスープはやさしい
チキン、ビーフ、ホタテ、オニオン、それぞれの特徴をいかした使い方をご紹介します。
-
チキン
オールマイティーなチキンは、どんな料理とも相性が抜群。とくにあっさりとした料理のかくし味に使うとコクが増します。
オムレツ、ミネストローネ、野菜炒めに
-
ビーフ
存在感のあるビーフは、トマトを使う料理と好相性。また肉の旨味がもう少しほしいというときに加えると味が整います。
リゾット、パスタ、ロールキャベツに
-
ホタテ
まろやかなホタテの旨味をいかすなら、中華系の料理と合わせるのがオススメ。しつこくないので、和え物の隠し味に使っても◯。
茶碗蒸し、シュウマイ、和え物に
-
オニオン
玉ねぎの甘みと旨味が凝縮されたオニオンは、あまり味付けが濃すぎないものに使うのがおすすめ。肉の下味に使うと、素材の旨味を引き出してくれます。
ドレッシング、ポタージュ、肉の下味に
「ボニー・ブイヨン」を改良して生まれた
「Merry's kitchen」
日本で初めてのキューブタイプの固形スープとして誕生した「ボニー・ブイヨン」。当時の秘伝のレシピを受け継ぎながら、さらに工夫を加えて作られたのが、「Merry's kitchen」です。
保存料、着色料は不使用。「ほんスープ」よりも